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2015年12月16日 水曜日

小児矯正治療:親として気を付けられること

今日は子供の矯正治療に関して、親として協力して頂きたいことについて書きたいと思います。


矯正治療が始まると、一定の期間が必要になります。噛み合わせに関係してくる上顎前突(出っ歯)や下顎前突(反対咬合)のようにある程度長い期間がかかるものもありますし、叢生(デコボコ・乱ぐい歯・八重歯)のように比較的短期間で治る症状もあります。しかしどちらにしても、虫歯治療のように1,2回の来院で治るというものではなく、それなりに時間がかかるのが矯正治療です。

その矯正治療期間の中でまず親御さんにしていただきたいのは、お子さまの管理です。
矯正治療中に自宅でしなければならないことがあります。
まず、毎日のきっちりとした歯磨き・ブラッシングです。これはどこの矯正医に行っても言われることだと思いますし、実際、もも矯正歯科でもブラッシング指導を行います。歯を長く良い状態でもたせるための矯正治療が、虫歯を作ってしまっては本末転倒です。
また、顎間ゴムやヘッドギアーなど、着脱式の矯正器具を使うこともあります。この場合、しっかりと着脱式の矯正器具を使用しないと、その分歯に力が加わっている時間が減り、その分歯の動きは遅くなり、これも治療期間が延びてしまうことにつながってしまいます。


以前日本臨床矯正歯科医会の神奈川支部が行った調査で、子供の矯正治療をすることに決めた理由が出ていました。

・70%:子供の将来を心配して
・30%:子供本人の希望

歯列矯正は、歯に一定の弱い力をかけることで移動させていきます。始めのうちはブラケットの違和感があったり、少しの痛みが生じることもあります。そのため、子供は前向きに矯正治療に臨まないことも出てきてしまいます。そこで、ブラッシング、着脱式矯正材料の使用有無の確認以上に行っていただきたいのは、親子のコミュニケーションだと思っています。

凸凹だった歯が徐々に体感できるように並び始める感動もあります。矯正器具がまだついていても反対咬合が改善され始めると発音が劇的に良くなることもあります。そういった一つ一つの改善や、良くなっているポイントを親御さんから伝えていってください。そうすることで子供さんも矯正治療に対して積極的になり、ブラケットが外れて綺麗な噛み合わせと歯並びが手に入る日をどんどん楽しみに思うようになります。

特に小児矯正の場合は、子供本人だけでなく、親御さん、矯正専門医、衛生士のチームで進めていきます。コミュニケーションが日々とれていることで、治療期間中に出てくる不安や疑問を来院の際に話してくれるようにもなります。そうなれば問題の改善も早くなりますし、何より患者さん自身が安心して矯正治療を続けられることになります。私たち、もも矯正歯科としても患者さんとのコミュニケーションを大切に、安心して治療を提供できるように日々心がけています。



投稿者 もも矯正歯科