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2016年3月18日 金曜日

口腔筋機能療法:MFT(Myo Functional Therapy)とは

今日は歯列矯正治療後の後戻りにも関係するMFTについてご紹介します。

MFTとはMyo(筋肉)Functional(機能)Therapy(療法)の略で、日本語では口腔筋機能療法と呼ばれています。これは口元や舌の筋肉をトレーニングし、舌の正しい位置を覚えます。 余計な力が歯にかからないことで歯ならびの後戻りを予防できるため、多くの矯正専門医で取り入れられています。


以前舌癖についてご説明しましたが、舌癖は歯並びを悪化させる原因の一つになっています。本来あるべき位置に舌がないことで、前歯を押し出して上顎前突(出っ歯)や開咬になってしまったり、叢生(デコボコ、乱ぐい歯)につながってしまうことがあります。この舌癖を放っておくと、せっかく歯並びを綺麗にしても舌の力によってまた歯列が悪化して後戻りしてしまいます。


この舌癖はアレルギー性鼻炎や蓄膿症、扁桃肥大などの病気から口呼吸になり、結果として舌癖になってしまうということが多々あります。こういった病気は歳を取ることで改善していく場合もありますが、大人になっても治らないということもあります。子供のうちから矯正治療を行う場合、このMFTを同時並行して治療し、大人の場合も後戻りを考えてMFTを進めていくことになります。


MFTはトレーニングといっても実はとても簡単で、例えば舌を上あごにくっつけてから勢いよく離す、舌を細長くして素早く左右に振る、ガムを口蓋に押し付けるなど今すぐにでも始められます。舌と口の周りの筋肉がつくと、咀嚼(噛む、すり潰す)、嚥下(食べ物を奥に送り込む)の動きが正常に戻り、舌が歯に余計な力をかけることが減ります。


一言に歯並びといっても、歯列だけでなく、咬み合せや、こういった口の周りの筋肉を含めて良くしていくことがとても大切です。綺麗になった歯並びを永く維持していっていただきたいと思います。

投稿者 もも矯正歯科 | 記事URL

2016年3月 4日 金曜日

【見た目・審美】に対する意識調査

これまでに歯科に関する意識調査についてご紹介してきました。
今回は「審美・見た目」に関する調査結果を見つけましたのでご紹介します。

今回の調査は日本臨床矯正歯科医会が1000名を対象に行った調査です。以前にご紹介した第一印象と歯並びの関係を意識されている方やブライダル矯正や就活矯正を希望される方が増えてきているというデータと繋がります。


今回の調査は歯と肌に対する意識の比較調査で、キレイな歯、もしくは肌に幾らお金をかけられますか?という簡単な内容です。

Q. 今よりも綺麗な歯、肌を手に入れるために幾らまでかけられますか?

A) 0~1万円未満
歯:48.4% 肌:53%

B)  1~10万円未満
歯:40.5% 肌:38.4%

C)   10万~50万円未満
歯:9.0%  肌:6.7%

D)  50万~100万円未満
歯:1.8%  肌:0.9%


少し意外でしたが、1万円以上のカテゴリ全てにおいて「歯」を選ばれる方の方が多い結果となりました。日々女性はスキンケアなど美に対してお金を使っていると思いますが、少なくとも「歯」に対しても美意識がみなさん高いということがわかりました。


矯正治療はDが該当しますが、部分矯正を考えてCを含むと全体の10%前後といったところでしょうか。最近審美歯科も結構増えてきているようで、成人でも多くの方が見た目の改善を求めて矯正治療を受けるようになりました。

今回見た目に関するテーマをご紹介しておきながらですが、これまでお伝えしてきました通り、矯正治療は見た目の改善だけでなく、噛み合わせを含めた機能もぜひ意識して頂きたいと思っております。

確かに著しい不正咬合、開口(オープンバイト)、上顎前突(出っ歯)や下顎前突(反対咬合、受け口、しゃくれ)などを歯列矯正治療で改善すると劇的に表情も明るくなり、喜ばれる方がほとんどです。しかし、同時に日々の食事や発音の問題も解消されていることもまぎれもない事実です。8020運動達成者に不正咬合が見られなかったということも知られていますが、将来自分の歯を残すという観点からも矯正治療は大きく影響しています。


審美・見た目の改善は当然のこととして、それ以上の価値を提供していくのが矯正専門医の役割だと思って日々診療にあったっています。

投稿者 もも矯正歯科 | 記事URL

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