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2015年10月 8日 木曜日

良い歯並びとは?

今日は正しい歯並びとはいったいどういったものかを説明致します。
これまで健康のすべてにつながる矯正治療の価値をお伝えしてまいりました。
また、患者さんによっては、見た目(審美)の改善は第一印象にも影響を与え、そこから自信につながり明るく日々過ごせるようになったという喜びの声も後を絶ちません。
受け口(下顎前突)や出っ歯(上顎前突)などといったすぐにわかる不正咬合(それぞれに種類がいくつかある為一概には言えませんが)だけでなく、矯正専門医が何をもとに診断しているのかをお伝えできれば、少しでも皆さんの歯並びの参考になるかと思います。


1) 全体のバランス:正面だけでなく、ななめ、横からの顔や口元のバランスをチェックします。お鼻の先とあごの先を結んだ線をEラインと呼び、唇の先がEラインに一致しているのが理想です。

2) 左右のバランス:歯並びは一見並んでいるように見えでも、上あごと下あごが水平方向にずれていないかチェックします。

3) 噛み合わせの深さ:オープンバイト(前歯が噛みあっていないで開いている)、オーバーバイト(上顎前歯が下顎前歯に被さり過ぎている)を見ます。上の歯が下の歯に3mm程度被っているのが理想です。

4) 前後関係:横から見た際に上あごと下あごの前後位置関係を確認します。外から見ただけでなく、奥歯を軸に噛み合わせの位置をチェックします。噛んだ時に上の犬歯が下の歯の犬歯とその後ろの小臼歯のちょうど間に入るのが理想です。

5) 歯の状態:虫歯、歯周病を含めて歯の状態、大きさ、色なども確認します。

6) 歯根の状態:歯茎に埋まっている部分の歯根の健康状態を確認します。

7)顎関節:あごの関節の正しい位置でかみ合わせが出来ているか、確認します。これがずれていると、顎関節症が起こる場合もあります。


これ以外にも確認するところはありますし、それぞれのチェックはより細かい診断をしていくことになりますが、ご自身でも確認できるものも含まれているかと思います。また、正面からわかりやすい点だけでなく、様々な角度から確認することで、歯並びや噛み合わせの不都合を発見することも出来ます。また子供の矯正治療の場合、現在の状態から顎の成長の予測を含めての矯正治療計画を立てていくことにもなります。


ひとえに歯並びといっても、実はこのようにチェックする項目はいくつもあります。また、それぞれの状態になった原因も様々です。矯正専門医としてはそれらを総合して診断し、治療計画を立てていきます。ぜひ一度ご自身の歯並びの状態を確認してみてください。その際に今回書いたことが一つの参考になればと思います。




投稿者 もも矯正歯科