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2015年6月26日 金曜日

舌の癖について

今日は歯並びが悪くなる原因の一つ、舌癖(ぜつへき)についてです。


舌癖とは文字通り舌の癖のことです。歯は弱い力を加えることで動くということはこれまでも少しずつお伝えしてきましたが、舌が歯を押す力も歯列に影響を与えます。場合によってはこれにより出っ歯(上顎前突)やすきっ歯、開咬、受け口(下顎前突)になるということも起こります。


舌癖はどうやって見分けることが出来るかというと、まずみなさんが普段何気なく過ごしているときの舌の位置を見るとわかります。口元に意識を向けていない状態、例えばテレビを見ているときや本を読んでいるときなどの舌の位置を確認してみてください。舌の先端が上顎前歯の根元に軽く触れている状態が正常な位置になります。上下の前歯に挟まっている状態だと比較的前歯を外に押し出そうとする力がかかっていることがわかります。特に唾液を飲み込む際などにグッと力が外に加わる場合は前歯が外に出やすいと考えられます。また正しい舌の状態でない場合、サ行、タ行の発音も難しくなっている可能性があります。

では舌癖になる原因はどうでしょう。子供のうちからの指しゃぶりや鼻炎による口呼吸など様々考えられます。つまり日々の習慣から起きてきます。


矯正治療の後に保定期間というのがあると以前ご説明しましたが、矯正治療で歯並びを治した後に、舌癖がそのままだと後戻りの可能性も上がってしまいます。そのため矯正治療で歯列をきれいにすると同時に舌トレーニングを行い、舌癖を治すという場合もあります。


子供のうちに舌癖を治すことで歯列を必要以上に悪くしないことにつながることもあります。気になることがある場合は矯正専門医へ問い合わせしてみてください。



投稿者 もも矯正歯科